標準語の役割は「あまりとんがらない」ようにすること

人間味が出るということに関しては
何弁でもそうじゃないだろうか。

Life is beautiful: 大阪弁変換で遊んでみた

しかし、標準語で書くと妙に堅苦しい文章が大阪弁に変換するだけで妙に人間味が出てくるから不思議だ。

「標準語」というのはどこかの土地に根ざした言葉ではない。
そもそも日常会話を標準語で行っている人なんてほとんどいない。

標準語は外交儀礼と同じようなもので、
特定地域の色を強く出さないことによって
どこの人が相手でも
ある程度は受け入れられるという性質をもっている。

もちろん名古屋だったら名古屋弁、
博多だったら博多弁がもっとも受け入れられるのは確かだが、
逆をやったらちょっととんがった感じになるだろう。

それに対して標準語なら
例えば仙台で大阪弁を貫き通すほどとんがった感じではない。
もちろんそれが好印象かどうかは別として。

標準語というのは
人間味を抑えると同時に、
とんがりを少しだけ丸める役割を持っているわけだ。

だから淡々と語りたいときは標準語に近い言葉を使うことになるし、
わしゃあこがあな人間なんよーいうていいたいときゃあ
方言の方がそういう感じがでるんよね。

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7 Responses to “標準語の役割は「あまりとんがらない」ようにすること”

  • 2006/10/25 15:30

    標準語は、ある程度は受け入れられますが・・・・そこから一歩踏み出した人間関係を作るのは難しいですよね。私、引越し多いので、余計そう思います。
    たまにゃあ方言つかいんたいんじゃけえど。
    (でも、今の土地でこういうと、浮きます(泣))

  • 2006/10/25 18:55

    > マナさん
    確かに「ある程度までは」ですね。まぁだからといって使えない方言を無理に使おうとすると余計ウソ臭いですが。

  • 2006/10/25 21:24

    嘘か本当か知りませんが、幕末の頃、土佐の坂本竜馬と薩摩の西郷どんと長州の高杉晋作が方言で話すとさっぱりわからず意味が通じないので、みんながわかる言葉として標準語が作られたという話を聞いたことがあります。
    確かに、薩摩と土佐では会話にならんわなー。

  • きゃちゅら

    2006/10/26 01:37

    うわー かぶったあ。
    共通語のことデスね
    わたしも今日方言のこと書こうって
    昼から決めてましたの。
    しゃべり言葉が定まらなくて。

  • 2006/10/31 10:25

    > ヨシハラさん
    標準語って作られたものなんですか。
    だとしたら、いったい何を基準に作ったんでしょうね。広島弁を全国で使ってくれたら話が早いのに。

  • 2006/10/31 10:27

    > きゃちゅらさん
    いや、かぶってもええじゃないですか。
    よくあることです。
    喋り言葉が定まらない人もよくいますね。広島の人が全員広島弁なわけでもないですし。

  • 2007/04/04 00:19

    達川君がいつのまにかバージョンアップしていた

    さて、方言と標準語の話のついでに。 広島にも有名な広島弁変換サイトがある。 次の…