設定が変更されたら即時反映させるか「保存」ボタンを置くかの使い分け

ちょっと気になったのでメモ。

保存ボタンがない

さっき Any.DO の Chrome 拡張版でリマインダの設定をしてて、
時刻をセットしたあとしばらく保存ボタンを探してしまった。

anydo

ないんですよこれ保存ボタンが。
時刻を指定したらもうその時点で反映されてるから
確定させるためのボタンなんてない。

ウェブのサービスやアプリケーションで何らかの設定を行う場合
伝統的には値を設定してから「保存」とか「更新」とか書かれたボタンを押して
「完了しましたよ」というメッセージを目にしたらできたとみなす
という感覚があったと思うんだけど、
最近はもう設定したら即座に反映されてるというものも増えてきてる気がします。

この使い分けはどこにあるんだろう、と思っていろいろさわってたんだけど、
これ外部への影響があるかどうか、が大きいんじゃないかな。

保存ボタンがなくてもいいケース

たとえば先ほどの Any.DO の場合
これは自分のやるべきことを自分で見るためのサービスだから
うっかり間違えて設定したところで誰にも迷惑はかかりませんね。

また設定の途中、たとえば「08時」を「10時」に書きかえようとして
最初の1文字を入れた時点で「18時」になっていたとしても
やはり自分しか見ないこの値が
手続き完了前に意図しないものになったところで
困る人はどこにもいない。

こういうものについては、
「保存」ボタンを押したら保存、とするより
即時反映させることで必要な操作のステップを減らした方がいいのかも。

途中で操作をやめたりアプリが落ちたりしても
そこまでの操作の結果は残るしね。

保存ボタンが必要なケース

逆に、他の人の目に触れるもの、
例えば共有されることを前提としたスケジュール管理サービスなんかだと
入力の途中で急用が発生して席を外している間に
自動で保存されたものが表に反映されちゃったら
それを見る他のユーザーを混乱させてしまいます。

こういうサービスの場合、入力中はあくまで入力部分にだけ値があって
明示的な「保存」という行為があった時点で表に反映、としておいた方がよさそう。

このへん、作る方も使う方も感覚として整理しといた方がいいですね。
そこで行き違いがあったら想定外の不幸に繫がりかねない。

他の使い分けはどうだろう

上記では、自分だけが見ればいい値か他の人の目に触れるかで分けてみたけど
他にも即時自動保存か保存ボタンかを使い分ける規準があるかもしれませんね。

  • 機密性の有無
  • データの大きさ
  • 反映スピードの重要性

他にどんなのが考えられるだろう。

ブログで即時反映はどうか

ブログの記事をリアルタイムに反映、というのがあっても面白いかもなあ。
書いてる途中で、その経過が外から見えるの。

普段は記事が書き上がって「公開」とした時点で見えるようになるけど
他の人がどんなふうに文章を書いていくのか
その経過が見えたら楽しそう。

Google Drive のドキュメントなんかだとできますね。
書いてる過程を公開して、書き上がったらブログで公開。
今度やってみようかな。

まあ仮に誰も見に来なかったとしてもいいじゃないか。
「見られてるかも」という緊張感から、
ちょっと違った何かができあがるかもしれない。

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