古文の動詞の活用が簡単にわかるようになる魔法の呪文「あら変な男子」

高校生のとき、古文の先生が教えてくれた
動詞の活用が簡単に覚えられる魔法の呪文を不意に思い出した。

「あら変な男子」

これがあったおかげで
あのややこしい動詞の活用で悩まずにすんだ。

全文は

あら変な男子。胃が上に一つ二つ、エサが下に一つ二つ。お母さん変よ。

古文で出てくる動詞の活用には次のものがあるが、

  • ラ行変格活用
  • ナ行変格活用
  • 四段活用
  • 上一段活用
  • 上二段活用
  • 下一段活用
  • 下二段活用
  • サ行変格活用
  • カ行変格活用

この「あら変な男子」を使えば
目の前にある動詞がこのうちどれにあたるかがわかる。

少しだけ覚えとかないといけないこともあるけど
古文を学んでる学生ならどうせやることになるところだし。

では説明しよう

例によって何か違ってたらご指導願います。

  • あら変な男子

    未然形がア段で終わる動詞は、ラ変、ナ変、四段のみ。
    「ア:ラ変、ナ、段四」ということ。

    そのうち、

    • ラ変は「有り」「居(を)り」「侍(はべ)り」「いますがり」だけ。
    • ナ変は「死ぬ」「去ぬ」だけ。
    • あとは全部四段活用。
  • 胃が上に一つ二つ

    未然形がイ段で終わる動詞は、上一段、上二段のみ。

    • 上一段は「きる」「にる」「ひる」「みる」「いる」「ゐる」だけ。
    • あとは全部上二段活用。

    ついでに、上一段の動詞は「上一段と君に言ひゐる」と覚えればいいと教わった。

  • エサが下に一つ二つ

    未然形がエ段で終わる動詞は、サ変、下一段、下二段のみ。

    • サ変は「す」とその複合語、ならびに「おはす」だけ。
    • 下一段は「蹴る」だけ。
    • あとは全部下二段活用。
  • お母さん変よ

    未然形がオ段で終わる動詞は、カ変のみ。

    • カ変は「来」のみ。

まあこれだけでも十分ややこしいんだけど、
それでも同級生一同はこの「あら変な男子」に
ずいぶん助けられていたと思う。

もちろんお互いを指さして
「あら変な男子」と言って遊ぶのが流行ったのは言うまでもない。

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5 Responses to “古文の動詞の活用が簡単にわかるようになる魔法の呪文「あら変な男子」”

  • 2009/03/20 01:14

    この覚え方は初めて聞きました。もし知っていたとしても、
    > 「あら変な男子」と言って遊ぶのが流行った
    これはなかったと思われます。なにしろ男しかいなかったので ^^;

  • 国語嫌い

    2009/05/26 16:49

    テスト前で活用がぜんぜんわからなかったけど、、、、
    これなら覚えられそうです

  • Batter-fly

    2011/05/22 17:47

    これはすごい。これならテストに間に合いそうです。
    本当にありがとうございました。

  • 2011/07/04 00:10

    これで覚えられそうです!!
    ありがとうございます☆

  • すごい!

    2012/02/24 09:38

    こりゃあすごい!覚えやすい!