「勝手メルマガ」に注意

同じことをやっている知人がたくさんいるし
誰かが読んで心を痛めるかもしれないことを書くのは
できるだけ避けたいと思っているので
書こうか書くまいかずっと考えていたんだけど、
デメリットに思いを巡らせることのないままやっている人も
結構いる気がするので。

勝手メルマガについて

「勝手メルマガ」というのはたったいま考えた名前。
でも多くの人が経験しているんじゃないだろうか。
名刺交換をした相手から
メールマガジンというかニュースレターというか
そのようなものが定期的に届きはじめることがある。

内容はだいたい送信者の仕事に関するもので、
日々の雑感がメインのこともあれば
まるごと広告になっていることも。

個人的な意見ですけど、やめた方がいいと思います。

もちろん迷惑をかけるつもりでそういうメールを送る人はまずいない。
「いい情報を伝えたい」という善意で行われているんだと思う。

ただその善意が受信者に喜ばれるかというと
必ずしもそうではない。
言葉を選ばずに言いますが、
「迷惑だ」と感じる人も多いみたい。

迷惑がられる理由

  • 不要なメールが増える

    よかれと思ってメールを送っても
    相手にとって有益かどうかはわからないし
    少なくとも相手が処理すべきメールの数を増やしてしまうのは間違いない。

    受信トレイにあるメールをさばくだけで
    毎日大きな労力を強いられている人はたくさんいる。

    善意で送ったつもりのメールが
    そういう人たちにとっては
    迷惑メールになってしまうかもしれない。

  • 無断で登録される

    確かに名刺交換をしたら
    お互いのメールアドレスがわかるし
    必要なときにはそれを使って連絡をくださいね、
    という意味ではある。

    なんだけど、だからといって
    メールマガジンを送っていいということにはならない。

    何か用事があってメールを送るのと
    一斉配信メールを送ったり自社の宣伝を行ったりするのは違う。

    内容が有益か無益かの問題ではなく
    自分のアドレスが勝手にリストに加えられることを好まない人は多いと思う。

  • 配信解除ができない

    メールの文末に

    今後このメールが必要ない場合は「配信不要」と書いて返信してください。

    といった感じのことが書かれていることは多い。

    でも言えますか?
    知り合って名刺交換をした相手が
    善意で送ってきてくれているかもしれないメールに
    「不要」って言えますか?

    勝手メルマガの配信解除はほぼ不可能。
    悪意がないからこそ余計に困る。

勝手メルマガを送ることのデメリット

前述のように
「相手にとって迷惑かもしれない」という時点でアウトだけど、
たとえ損得だけを考えたとしてもデメリットがある。

  • 常識を疑われる

    常識というのは正義と同じく人によってまちまち。
    送っている人は問題ないと思っていても
    「そういうメールを送ってくる人は非常識」
    と考えている人もたくさんいる。

    「非常識」はキツい表現かもしれないけど、
    そう感じている人は本当にたくさんいます。

    だからといって
    「あなた非常識ですよ」と言ってくれる人は滅多にいないので
    知らないうちにお気持ちが遠ざかっていた、
    ということにもなりかねない。

  • フィルタリングされる

    前述のように、勝手メルマガは配信解除できない。
    でも読まないから受信トレイに入らないようにしたいと思った人はどうするか。

    その送信者からのメールは自動で削除、
    あるいは迷惑メールと判断するようにフィルタをかけられるかもしれない。

    もし自分のアドレスで配信していてこういう扱いをされると
    本当に大事な用事があって直メールを送ったときも
    それがフィルタリングされてしまって
    まったく気づいてもらえなくなる。

  • 読まない習慣を植えつける

    フィルタリング設定まではされなくても、
    お知らせメールを好ましく思っていない人は
    そのメールを毎回「読まないメール」と判断して
    何らかの処理をしているかもしれない。

    それが繰り返されると
    「この人からのメールは読まない」
    という習慣を相手に植えつけてしまう。

    こうなると、いざというときの重要なメールまで
    「読まないメール」として処理されてしまう可能性がある。

ではどうするか

もし一斉お知らせをする必要があるのなら、
こういう方法をとってはどうかと思います。

  • メルマガ配信スタンドを使う

    まぐまぐとかメルマとかマッキーとか
    メールマガジン配信を代行してくれるサービスはたくさんある。

    こういうところを利用するとだいたい

    • 受信するかどうかは相手が決められる。
    • 誰が受信しているか、送り手にはわからない。
    • 配信停止しても送り手に知らされない。

    という具合に、受け手がストレスを感じないで済む。

    初めてメールを交わすときに
    「こういうの配信してるんでよかったら」
    と言うぐらいなら問題ないと思う。
    自分のメールの署名に入れておくとか。

    もちろんそれだと登録してもらえなかったり
    あとで解除されたりするかもしれないけど、
    そういうことが起きるようなら
    そもそもそのメールは相手に喜ばれてないということじゃないだろうか。

  • ブログにする

    メールを送るのが好まれないのなら
    もうメールで一斉お知らせするのはやめて
    ブログで情報発信したらいいんじゃないだろうか。

    メールと違って
    わざわざ読みに来てもらうか
    フィードリーダーに登録してもらうかしないと
    相手の目に入らないけど、
    積極的に読もうと思われないような内容ならそもそも(以下略

長短ありますが

お知らせを喜んでくれる人だってもちろんいるだろうし、
それによって何かいい話になったという事例だってあると思う。

が、好ましい面ばかりではないことも確か。
「やめてほしい」と思っている人もいるかもしれないので
せめてそのあたりの兼ね合いにも心を傾けてみるといいんじゃないかな。

「迷惑は承知の上」ではないことを祈ります。

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