メールアドレス変更について、ユーザーからの問い合わせで気づいたこと

運営しているサイトのユーザーから
「登録メールアドレスはどうやって変えるのか」
という問い合わせをいただいた。

それだけなら別段何とも思わないのだが、
アドレスを変えたいという理由が次のようなものだった。

会社で登録したんですが、家で使いたいので。

このサイトではメールアドレスがログイン ID として使われる。

要するに、会社のメールアドレスで登録したら
自宅からはログインできないと思ってのこと。

なるほど、と思った。

メールアドレスというのは確かに住所のようなもので
会社のアドレスに送れば会社(のメールサーバ)にメールが届く。

ただそれはメールメッセージを送受信するときの話であって、
ログイン ID として使われるメールアドレスは
単なる記号にすぎない。
メールアドレスとして本来の機能を果たすのは
登録関連の作業で本人確認をするときぐらい。

だからアクセス元の PC がどこにあるかと
どのメールアドレスで登録されているかには関係がない。

でもこのへんの仕組みについて適切に教わっていなかったら
会社のメールアドレスは会社のパソコンでしか使えないと思っても不思議はない。
それがメール送受信ではなく
外部サービスへのログインをするときであっても。

メールアドレスを ID として使うことにすると
忘れにくいとかパスワードリマインダの送信先を確保できるとか
無差別アカウント発行のハードルを上げられるとか
いろいろ便利ではあるんだけど、
こういう混乱を招く可能性もあることを学んだ。

使いますけどね。

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