英語の回文はどうなっているかというと

回文の話をついでにもう一つ。
英語でも回文はできる。
(日本語部分はマスナガ訳)

Madam, I’m Adam. (奥様、私はアダムです。)


Was it a cat I saw? (私が見たのはネコだったのかな?)


A man, a plan, a canal, Panama!
(人がいて、計画があり、運河がある。それがパナマだ。)



あたりが有名どころだ。
有名どころだ」も何も
有名どころしか知らないのだが、
その中で一番面白いと思うのはこれ。

Able was I ere I saw Elba. (エルバを見るまで、余は有能であった。)



失権してエルバ島に追いやられたナポレオン・ボナパルトが
過去の栄光を振り返って言ったという設定の言葉。
(実際には言ってないと思う。フランス人だし。)
これらを見て
英語のってイマイチだなあ
と言うとちょっと気の毒かもしれない。
英語と比べて日本語の方が
遙かに回文に適した言葉だからだ。
日本語のいかなる単語も逆から読むことができる(*1)

意味をなすかどうかは別にして」をひっくり返して
てしにつべはかうどかすなをみい」としても、
意味をなすかどうかは別にして、発音は可能だ。
それに対して英語の
whether it makes sense or not” を逆から綴っても
ton ro esnes sekam ti rehtehw” では何が何だか。
ひらがなにすれば基本的には一字一音で表せる日本語に対して
英語は複数の文字の組み合わせで音を表すので
逆に読んでも意味を持つようにするのは難しいわけだ。
なので、
もともと英単語だったものをカタカナ語にすると
途端に回文にしやすくなる。

アニマル・マニア



ほら。

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4 Responses to “英語の回文はどうなっているかというと”

  • ガオ子

    2006/09/27 17:52

    すっごい勉強になった!!

  • ゆっちゃん

    2006/09/27 17:55

    英語の回文って、作るの難しいでしょうね。
    日本語の回文は、私にだって、作れます!
    では、ひとつ。
    「貴教の肩(たかのりのかた)」
    …ありがとうございました。

  • 2006/09/27 18:08

    > ガオ子さん
    おお、それはよかった。
    たまにはためになることを書かんといけませんね。

  • 2006/09/27 18:09

    > ゆっちゃんさん
    貴教の肩には何があるんでしょうか。
    衣装のトゲトゲ?そんなの着ないか。