水と安全がタダで手に入るということ

どうにもよくわからない言い回しがある。
日本人は、
 水と安全はタダだと思っている。

というやつだ。
この命題そのもにに対して
特に反対意見はない。
実際、
このどちらに関しても
何か大きな代償を払って手に入れるものだ
という意識は
比較的薄い方だろう。
よくわからないのは、
この言葉が
やや批判めいた口調で言われることだ。
水と安全がタダだと思える状況にあるのは
悪いことなのだろうか。
水路へのアクセスを巡って
今も紛争の続く地域がある。
安全確保が最優先事項で、
教育になど手が回らない国がある。
必死になって水と安全を確保しなければならない状況と、
それらがごく当たり前に手に入る状況と、
我々はどちらを是とすべきだろう。
答えは明白な気がするのだが。
先程の命題は
少し説明が不足しているのではないだろうか。
水と安全がタダで手に入るのは素晴らしいことだが、
 そのありがたみを忘れているのではないか

というのなら
実に良く理解できる。
ただ、最近少しずつ状況が変わってきて
安全はタダではない気がしてきた。
恐ろしい出来事が
毎日のように起こるからだ。
先週末、
考え事をしながら歩いていたときのこと。
ちょっと信号を見ずに横断歩道を渡ったら、
お巡りさんが大声を上げながら突進してくるではないか。
何とか逃げ切ったが、
本当に怖い思いをした。
物騒な世の中になったものだ。

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