ついでに言うと「台形の面積を教えない」もウソだった

昨日のエントリの続き。

「円周率は 3」とならんで
「ゆとり教育問題」の象徴として挙げられるのが
「台形の面積を扱わない」という話。
これもデマだった。

新しい学習指導要領についてのQ&A

(Q2)
 「小学校では、台形の面積を求める学習は行われなくなるのですか。」

(A2)
 そんなことはありません。確かに、新しい学習指導要領では、これまで教えていた「台形の面積の公式」については扱いませんが、台形の面積を求める学習はこれまで通り行います。
 これは、台形の面積を求めるときに、単なる公式((上底+下底)×高さ÷2)の暗記に頼りがちであったこれまでのやり方を改め、自分の頭で考えて、高さが同じ三角形を組み合わせるなど、工夫して面積を導き出すようなやり方に変えていくことが大切だと考えているからです。

何と、台形を扱わないのではなく
「かっこじょうていたすかていかっことじるかけたかさわるに」
の丸暗記はさせないという話ではないですか。

「図形を2つの三角形にわけてそれぞれの面積を足せばいい」という
これまたオリコウな考え方をちゃんとやるんじゃないですか。

「円周率は 3」の件も
「台形の面積を教えない」の件も
確かめもせずに信じてしまっていた。

情報に踊らされないように気をつけているつもりだったが、
自分の中にある「ゆとり教育」への疑問に誘導されてか
「らしい」を鵜呑みにしていた。反省。

(やや古)広島弁では「~なんだそうだ」を
「~じゃげな」という。

「げなげな話は嘘じゃげな」
とおばあちゃんが教えてくれていたのは
こういうことだったんだなあ。

続き

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16 Responses to “ついでに言うと「台形の面積を教えない」もウソだった”

  • 2007/03/17 22:54

    「円周率は3」の話はウソだった

    ちょっと前に知ったのだが、 おととい3月14日は「円周率の日」だったようなのでそ…

  • Penguin.txt

    2007/03/18 09:30

    「図形を2つの三角形にわけいてそれぞれの面積を足せばいい」のは「オリコウな考え方」でしょうか。
    (バイト先の話ですが)新要領の生徒になってから、台形の面積が解けない子が明らかに増えました。激増です。平行四辺形と三角形への分割は小学生にとっては多少難しいようで、更に余計な計算時間もかかるようになりました。
    結局九九と同じで、一度覚えてしまえば一生モノ、覚えなければ損したまま、ということでしょうか。

  • gamil

    2007/03/18 10:21

    こんな方法で教えるよりも何故、台形の公式を使えば面積を出せるのかと言うところから教えれば暗記がちにはならないと思うのですけどね・・・

  • shino

    2007/03/18 10:46

    でもねぇ。台形の面積を求める方法は
    オリコウな考え方が「できる子」にしか分からない。
    オバカさんは、オバカさんのまま。
    基礎基本からできてないから。
    台形の面積を求める公式を暗記する必要はないけどね。
    台形を平行四辺形と三角形に分割するという発想。
    平行四辺形と三角形の面積が求める知識。
    図形を分割する直線が適切な位置に引く直観。
    「直線が引ける」という技能。
    悲しいけど、これ身に付いていなくても、
    小中高と進級進学して、大学まで卒業しちゃうのよね。

  • Anonymous

    2007/03/18 10:52

    閑話
    「げなげな話は嘘じゃげな」って笑える。
    「全てのクレタ人は嘘つきである」
    嘘つきだって、本当を言う場合もあるからね。

  • 2007/03/18 14:09

    でも小学校の算数でそんなことやっちゃダメでしょ

    こんなエントリを書いてはみたが、 「円周率は3」の�