選挙カーの影響力はゼロではないと確信した話

「選挙カーって無意味なんじゃないの？」と言う人がいる。

選挙カーで候補者の名前を連呼するのは

どうせほとんどの有権者はアホだから
公約や施政方針なんてわかっちゃいない。
「何か名前聞いたことある」程度で投票するんだから、
とにかく名前覚えさせとけ。

という発想でやっていることはみなさんご存知の通りだが、
ほとんどの有権者はそれほどアホではない。と信じたい。

そこからすると
「選挙カー無意味」ということになるのだが、
実はそうではないと確信した話。

外出ついでに桜の名所に立ち寄った。
平日の昼間だったが、
有名どころだけあってそこそこ人が集まっている。

名所といっても青いシートを広げて酒盛りするような雰囲気ではなく、
のんびりと桜を眺めに来る人ばかりだ。

はらはらと散る桜を楽しんでいると、
何だか選挙カーの声が近づいてくるではないか。

そこは山の上の展望台で、道路は一本道。
わざわざそこを目指してこなければ入り込まないところだ。

「お花見中の皆様、○○でございます！」
（一応選挙期間中なので実名は自粛）

「大きな声でお邪魔いたします！」
わかってんなら黙れ。

「お手を振ってのご声援、ありがとうございます！」
誰も手ぇ振ってない。

「お花見中の皆様、ご理解いただきありがとうございます！」
誰も理解なんかしてない。いいから帰れ。

選挙カーの影響力は基本的にはゼロかもしれないが、
こういうことをするとゼロではなくなる。

ゼロにしときゃよかったのに。