大企業が個人を相手に5000万円の損害賠償訴訟を起こしてる

「オリコンチャート」で有名なオリコン社が、
ジャーナリスト烏賀陽弘道氏を相手に
5000万円の損害賠償訴訟を起こしているようです。
まずはここを見ないと
何が起こっているかわからないので、
関心のある方はこちらを起点に
ひととおりの経緯を把握してみてください。
UGAYA Journal: ■「オリコン」が烏賀陽個人を被告に5000万円の損害賠償訴訟■
訴えたオリコンの声明はこちら。
ORICON STYLE: 事実誤認に基づく弊社への名誉毀損について
法律に明るくないのであくまで個人的な感覚ですが、
関連情報にざっと目を通した限りでは
違和感のある訴訟です。
少なくともこの記事を見る限り、

J-CASTニュース: 雑誌にコメントしたライター 5,000万円賠償請求される

「賠償金が欲しいというのではなく、これ以上の事実誤認の情報が流れないように(多額の賠償金を課すことで)抑制力を発揮させたい」

「ビビらすために訴えた」と言っているようにも見えます。
武富士の件の判決によれば、
言論を抑制するために訴訟を起こすのは違法行為です。
NIKKEI NET: 言論抑制目的の訴訟は違法、武富士に賠償命令・東京地裁
すべての関連記事を読んだわけでもないし
読んだ記事の正当性も確認できないし
訴状を精読したわけでもないので
是とも非とも言えません。
ただ、もし大企業が個人の発言を封じるために
訴訟という手段を使おうとしているのだとしたら
それは愉快ならざる出来事だと思います。
また、もし個人が何の根拠もなく企業を中傷していて
その企業が自衛のために正当な手段で対抗しようとしているのだとしたら、
「個人は弱い立場だから」というだけの理由で企業を叩くのは
「弱者の暴力」に通ずることかもしれません。
この話を深く追う気力も時間も知識もないので、
「こういうことが起こっている模様」
ということだけ書いてみました。
あとは各自判断の方向で。