「平常心」アイコンはどこから来たかという話

いろんなとこでこの「平常心」アイコンを使ってて
平常心
ステッカーにして小物に貼ったり
人に配ったりもしています。

ただこれ、自分のアイコンをシールにしたんじゃないんです。
順番が逆。

自分のアイコンをステッカーにしたのではなくて
もともと人に配っていた「平常心シール」を自分のアイコンにしたものです。

「平常心」の理由

教員をやっていた頃、
生徒から残念な気持ちを聞くことがよくありました。

クラブの試合で全力を出し切れなかったとか
試験を受けに行って緊張のあまり普段ならできていた問題が解けなかったとか。

試合に負けようが試験で不合格になろうが
それは仕方のないことだと思います。
全力を出して、それで及ばなかったのなら仕方がない。

でも十分に練習を重ねてその場に臨んだのに
心が乱れたせいで本来の力を発揮できなかったというのはもったいない。

もちろん心の持ちようも含めて実力ではあるんだけど、
それでも「普段ならできていたはずのことができなかった」というのは本当に悔しい。

心晴れ晴れとした勝利にも、前に進むための敗北にも
必要なのは平常心だな、と思いました。

いつもと同じ心持ちで普段どおりの力を発揮して、
それで得られた結果なら
それが望んだとおりのものであろうとなかろうと
少なくとも後に引きずる悔いは残らない。

「平常心」と書かれたシールを作りました。
パソコンで3文字書いてシール用紙に印刷しただけのもの。

インクジェットプリンタで印刷した文字に
何の霊験あらたかな御利益があるものでもないんだけど、
大事なのはそこじゃない。

「こういう魔法のシールがあるから」といって
大勝負を控えた生徒に渡すようにしました。

効果のほど

もちろんその子たちも
その魔法だかまじないだかを信じたわけじゃない。
でも「ほしい!」と言って多くの子が受け取りに来ました。

それは藁をも掴むような気持ちだったのかもしれないし
朝のテレビ番組の占いで1位だったから気分がいいという程度だったかもしれない。
そこはそれぞれだと思うんだけど、
ともかくこのシールにほんのささやかな願いが託されるようになりました。

結局は心の問題なので、魔力も霊力も科学も関係なく
「平常心シールのおかげでがんばれた」と言ってくる子が出てきました。

とりわけ心の揺れやすい年頃なので
シールを貼って「なんだかそんな気がする」と思ったり
それを見て「自分を応援している人がいる」と感じたり
そういうことが実際のパフォーマンスに繫がりやすいのかもしれません。

それが続くと、今度は
「あんたらの先輩たちも、このシールを貼って実力を発揮してきた」
と伝えることができます。

誰かの気持ちがもたらした結果が
少しずつ次の人の気持ちにつながって
だんだん大きな効果を得るようになってきました。

生まれ変わる

しばらくパソコンに入っていたフォントで作ってたんだけど、
味わいに欠けるなあ、と思っていた矢先
書家のヤマモトテルミさんが
なんとこれのために「平常心」と書いたカードを送ってくださいました。
なんて贅沢な!

ご本人から許可をいただいてからすぐさまスキャンして、
新しいシールを作成。

生まれ変わった平常心シールは
当然それまでの明朝体だったかのフォントとは
比較にならないくらい気持ちを沿わせやすい形になり、
たくさんの筆箱や携帯に貼られていきました。

今に至る

ということで生まれたのがいまの「平常心」シールであり
上掲の「平常心」アイコンです。

要するに何が言いたいかというと、
このアイコンはもともとがシールの図柄だったのであり
「さあ俺様のアイコンをお前の持ち物にも貼れ!」
と言ってるのではないのよ、ということです。

関連エントリ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加