普通ってそんなにダメですか

「人と違うことをしなさい」とか
「平凡な人生なんてつまらない」とか
まるで「普通」であることが
よくないことのように言われることがある気がするんだけど、
普通ってそんなにダメだろうか。

世界に革新をもたらすのはきっと普通じゃない人たちだ。

誰も思いつかなかったようなことを考えたり
まさかと思うようなことをやってみせたり
今までなかったものを作り出したり
そういう非凡な人たちが世界を変える。

ただ、世界を変えるのはそういう人たちかもしれないけど
世界を動かしているのは必ずしもそういう人たちじゃない。

特殊な才能を持っているわけでもなく
新聞に載るようなことをするわけでもなく
ただ毎日の仕事をコツコツとこなしている人。

そういう普通の人が一生懸命に働いて
この世界を動かしているんじゃないだろうか。

もしかしたら今ここにある仕事は
自分じゃないとできないわけではないかもしれない。
代わりは他にもいるのかもしれない。
自分はオンリーワンな存在ではないかもしれない。

でも少なくとも目の前にある仕事をやらないと
どこかの誰かが困るのかもしれないし
それをやることによって
この世のどこかに少しだけ幸せになる人がいるのかもしれない。

そういう力が集まって
世界はゆっくりと動いているんじゃないかな。

そうやって世界が動いているから
革命家が強烈な刺激を与えたとき
新しい方に向かっていくのであって、
方向を変えようとする人ばかりだったら
世界は同じところで目を回すばかりだ。

独創的で革新的な人の能力が活きるのは
普通の人が普通に働いているから。
普通いいじゃん。ビバ普通!

「普通って何だよ」という普通のツッコミだって歓迎!

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2 Responses to “普通ってそんなにダメですか”

  • Anonymous

    2008/08/04 00:35

    私って変わってるからぁ!
    って言う人ほど、普通の人なのは何故。

  • 2008/08/04 10:50

    激しく同意します。
    個人的に普通であることが一番尊いと思います。
    後、会社の経営者として、他社とは違う何かを理念やビジョンに盛り込むことについて前々から頭悩まされています。いわゆる差別化、と言うやつです。
    確かにその通りだと思うのですが、なかなか思い浮かべないのと、ここだけの話(「ここ」は全世界に公開されていますが・・・)、そこそこ普通なことをやっていても、そこそこ普通に需要があって、そこそこ普通に利益が出ていたらそれでもいいじゃん、と内心思っている自分がいます。
    それだと魅力や存在感が無くなるので悩まされているのですが、飾らない人がいてもいいように飾らない会社であってもいいんじゃないかなー
    ・・・と仕事中の独り言でした;