食品ナントカ問題が同時多発する理由

コンビニで買ってきたクッキーにカビが生えていた。
カビかどうかの検査をしたわけではないが、そのように見えた。

一つひとつが透明な袋で包装されていて
中身が見えるようになっているのだが、
白っぽいクッキーの一部だけ色が違う。
青というか緑というか。

外装のパッケージを見るとこんな記述が。

万一品質に不都合がありましたら、お手数でもお買い求めの月日・店名をお書きそえのうえ、現品と外袋をお客様相談センターあてにお送りください。代品と送料をお送りいたします。

そうするのが正しいのだろう。
実際それがカビなのか製品としてアリな何かなのかは知らないが、
とりあえずメーカーに送り返して見てもらうというのが
消費者としてふさわしい行為なのだと思う。

が、たくさん入っているクッキーのひとつが変色していたからといって

  • いつどこで買ったかを思い出して書く
  • 状況説明を書く
  • 商品と説明書きを梱包する
  • 「お客様相談センター」の住所と自分の連絡先を書く
  • 郵便局なりコンビニなりに持って行く

ということをやるのはあまりにめんどくさい。

食品ナントカ問題がやたらと話題になっているが、
実際には表に出てくるのはごく一部であって
面倒だから「なかったこと」にされるケースの方が多いのではないだろうか。

一度この手の問題が起きて報道されると
一気にいろんなところからいろんな事実が発覚するが、
別にそのときだけ同時に発生しているわけではないだろう。

普段なら面倒だから放置するであろう消費者が
世間で話題になっていると「ちょwこれ、うちも!」と問題にするだけで。

要するに3種類の人がいて、

  1. 普段から何かあったら訴え出る人
  2. 世間で問題になっていたら報告する人
  3. それでも放置するものぐさ

おそらくたいていの人は2番で
自分は3番だった、というそれだけの話。

ところで問題のクッキーはどうなったかというと。

「これは食べないでおこう」と脇によけておいたはずが、
いつの間にかなくなっていた。

いまのところお腹は痛くない。

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2 Responses to “食品ナントカ問題が同時多発する理由”

  • 2008/03/17 14:57

    確かに、ざっくばらんに分けるとそうなのでしょう。ただ、自分さえよければ「触らぬ・・・に~」という消費者の意識を利用してる部分が企業にもあるのかな。お客様センターは小さな表示で見ずらい場所に位置したり不誠実な回答をしたり、企業の怠慢や不作為が問題の本質かな~
    きっかけはなんであれ、食の安全に意識が高まってより注目が集まることはあたりまえなことなんだろうとおもいますね。

  • 2008/03/18 03:27

    今みたいに食の安全云々が叫ばれるよりずっと前の話。
    2枚ずつ入りのやつがたくさん詰まっている煎餅の大袋を開けて家族で食べていたら、その中に1枚だけで包装されている袋があるのを姉が発見しました。「万一、商品に関する〜」ってことが袋の裏に書いてあったので、家族でおもしろがって「相談センターとやらに送ったら、どげんなるとやろうか? 試してみるバイ」ってことで送ってみました。
    後日。大袋のお菓子2袋と、お詫びの手紙と、送料が送られて来ました。
    何だかすごく儲けた気分。それからしばらく、不備探しが宝探しのように家族の中で流行しましたとさ。
    マスナガさんも、そのクッキーを送ったら、山ほどのクッキーのお返しがあったかもしれません。残念でした。