伊勢丹に学ぶ おもてなし

日本実業出版社様より頂戴しました。
ありがとうございます。

いま住んでいるところには伊勢丹がなくて
実は行ったことがないのだが、
これを読んだだけで行ってみたくなった。


単なる接客のハウツー本なら
本屋に行けばうんざりするくらいある。
特にこの時期は、どこへ行っても
新社会人向けのマナー本が山積み。

本書は「伊勢丹ではこうやってますよ」と紹介をするための本ではない。

もちろん具体的な接客の内容も記載されているが、
本書で重要なのは「何を」「どのように」ではなく
「なぜ」の方。

同じ「いらっしゃいませ」という言葉でも
声の大きさや抑揚の付け方を指導されるのと
「そもそも『いらっしゃいませ』とは何か」がわかっているのとでは
まったく違う。

これは何も接客に限ったことではないだろう。
どの分野で何を学ぶにしても、
「要するにこうやればいいんでしょ」を知っているのと
そうやることの意味を理解しているのとでは
表に出てくるものが違ってくるはず。

入試問題の解き方を知っていて
それでそこそこ点を取る受験生は
そこそこのところまでしかたどり着けないのと同じかもしれない。

デパートに勤めようとしているわけではないので
具体的な接客方法については「ふーん」程度だが、
その裏にある伊勢丹の姿勢の方は実に興味深かった。

何らかの形で顧客と接する機会のある人は
一度読んでおいた方がいいかもしれない。

ただ、普通は「伊勢丹て接客いいよね」
が先にあって本書を手に取るのだろうが
前述の通り行ったことがないのが残念。

というわけで読み終わってもまだ完結しない。
とりあえず一度行ってみなくては。

いや、何も買いませんけど。

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One Response to “伊勢丹に学ぶ おもてなし”

  • 2008/03/16 15:44

    若い頃 時々行ってました。
    伊勢丹(伊勢丹チェックの包装紙も好きだった)
    他のデパートとは違ってましたが何が??
    本読んでみます。