「明日まで延ばせることを今日やらない」という考え方

以前一緒に働いていた人からメールがきた。
どうも、やらなければならないことが多すぎて抱えきれなくなっている模様。

話を聞いていて、
“Don’t put off till tomorrow what you can do today.”
(今日できることを明日まで延ばすな)
という言葉を思い出した。

これにはもちろん一理あるのだが、
その教えに縛られているために
却って身動きが取れなくなっている人がいるのも事実だ。

人の能力には限界があるし、得手不得手もある。
これだけやるべきことの多い世の中で
すべてのことを完全にこなせる人などまずいない。
そうなると優先順位の問題だ。

今やるべきことは何なのか、
今じゃなくてもいいことは何なのか。
今じゃなくてもいいことの多くは
今やろうと思えばできることかもしれないが、
前述の教えに従ってそれらを全部やろうとすると
1日が24時間では足りなくなってしまう。

明日でもいいことまで「今日やること」に含めて
いっぱいいっぱいになってしまうと、
本当に今日じゃないといけないことが見えなくなりがち。

そしてギリギリか、最悪手遅れになってから
「あ、あれまだできてないじゃん!」と気づくことも。

こういう人に大切なのは
「今日できることを明日まで延ばさない」
ではなく
「今日じゃなくてもいいことは今日じゃなくてもいい」
という発想ではないだろうか。当たり前だが。

Don’t do today what you can put off till tomorrow
because there must be some other things you have to do today.

もちろん明日まで延ばしちゃダメなことを今日やれてない人が
こんなことを言ってもアレかもしれないが。

関連エントリ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加