さいごの告白

許諾をいただいて、友人の mixi 日記より転載。

親戚のおじさんが亡くなりました。

うちには女の子がいないからと、とてもかわいがってくれて
会うたびに「美人になったねえ」と褒めてくれて。
父とこのおじさんだけが、世界でただ2人、
私のことが美しく見える特殊な目の持ち主でした。
私の結婚式では男泣きしてくれました。

とても仲良しの夫婦だったので、
伴侶を亡くしたおばさんの悲しみを思うと
会うのが怖い気さえしながら葬儀に出かけました。

でも、時々涙を見せながらも、
おばさんは背筋をしゃきっと伸ばしていて
いつにも増して美しくさえ見えました。

「あのね、おじさん最後にこう言ったんよ

 わしは、あんたが大好きじゃった」

死を目前にした苦しみの中で
最愛の人にそんな言葉を残していけるなんて
これ以上の愛の告白はない。
おばさんは、その言葉があったから
今もちゃんと立っていられるのかもしれません。

生きているうちに、大好きな人に大好きと言える
そんな人生を送れたら、素敵です。

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