「ナポレオンのズボン吊り」と、そこに隠されたもう一つの秘密

先日書いたこのエントリに対して

こんな反応をいただいた。

禿頭帽子屋の独語妄言 side A: # ゼロではない

Q: ツルはどうして片足を上げて立つのか?
A: 両足上げたら倒れちゃうから。

(略)

こういう話のひねりテクニック、何か名前があってもいいと思うんですが、寡聞にしてまだ聞いたことはありません。

ここで言われている
none か some か all かという問題とは少し違いますが、
こんなふうに「注目するのはそこかい」
と言わせるような問いかけにはちゃんと名前があって、

「ナポレオンのズボン吊り」

といいます。

Q: ナポレオンはなぜ赤いズボン吊りをしていたのか?
A: ズボンがずるからだ。

というひっかけ問題からその名がついています。

「人はなぜズボン吊りをするのか?」
という問いなら誰だってすぐ答えが出るわけですが、
「人」の部分を「ナポレオン」という特定の人物に変え
「ズボン吊り」に「赤い」という制限をつけることによって
そちらに注目させてひっかけるというやり方ですね。

こういった問いは数え切れないくらいあると思いますが、
上に挙げたのが最も典型的なものなので
代表して「ナポレオンのズボン吊り」と呼ばれるようになったのでしょう。

ツルの問題の場合は
「なぜ両足じゃなくて片足なのか」というオチであるところを
「なぜ足をあげるのか」という方に注目させてひっかけるという点で
「ナポレオンのズボン吊り」のバリエーションと見なせるのではないでしょうか。

なお、この話にはもう一つ秘密があります。
その秘密はこちらに。


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4 Responses to “「ナポレオンのズボン吊り」と、そこに隠されたもう一つの秘密”

  • 2007/04/05 09:53

    なるほど。見事にやられました(^^;)

  • 女社長の・・・

    2007/04/05 10:00

    初めまして。
    まだまだ人生修行中のわが身を思い知らされました。
    押してしまってマスナガサマに御挨拶をすることにいたしました。

  • 2007/04/06 16:06

    最後のオチをどう解釈していいのか実は判らなくて、それも含めて「やられてしまった」感が爽快でした。

  • 2007/04/06 21:45

    > baldhatterさん
    そう言われて、確かにわかりにくいと反省。オチの部分ちょい変えました。