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タイトル以外は☆☆☆☆☆ - 『ヒューマン2.0』

個人的な好みで言えばものすごく面白かった。

買ったのは12月で結局読むのは1月になったが、
すでに「今年のお気に入り10冊」候補。

ただしタイトルがいただけない。



素人にはよくわからないいろんな事情があるのだとは思うが、
「『ナンヤラ2.0』にはもうウンザリ」と多くの人が思っている昨今
タイトルだけで敬遠されてしまうこともあるのではないだろうか。

中身でも、最後の方で帳尻をあわせるように
「ヒューマン2.0」という言葉が使われているが
かなり無理矢理感がつきまとう。

残念だ、タイトル。
これでは違うものを求めている人ばかりが買っていくのではないだろうか。

読んでみればわかるが、この本はいわゆるビジネス書ではない。
ビジネスのノウハウ本か人生の指針本だと思った人は
「なんじゃこりゃ」という書評をつけているようだが、
そういう見方をしなければ近年希に見る名作だと思う。

帯に何と書いてあったか忘れたが(帯すぐ捨てちゃうので)、
「来るべき新時代のナンヤラカンヤラ」を深刻に考えるという読み方を
著者の渡辺千賀さんが求めているとも思えない。
ご本人とお会いしたことはないが、ブログの印象からの勝手な推測で。

「シリコンバレーの生活とそこで働く変な人たちをおもしろおかしく描いたエッセイで、
 これからの働き方について考えるきっかけになる本」くらいでいきましょう。

「別にシリコンバレーの働き方なんて俺関係ないし」
と思う人もいるかもしれないが、そこはどうだろうか。

これまでの日本の雇用制度や慣行が
ずっと当たり前のまま続くのかどうかは知らないが、
いざ変化が起こったときにそれを受け入れるため
軽く準備運動くらいはしておいてもいい。

特にこれを読むといいのは、
・働く人
・働く人と生計を共にしている人
・将来上記のいずれかになる可能性がある人
あたりかなあ。要するに現役みんなか。

単に愉快な一冊として読んでもいいが、
自分の周囲と重ねながら読んでみるとまたおもしろいかもしれない。

読む場合は、各ページについている脚注を見逃さないこと。
これだけで一冊分の価値があるくらい笑えるので。

なお、この本を買うべきかどうかはすぐ見分けがつく。
著者がやっているブログ
On Off and Beyond
を読んでみることだ。

これが好きならこの本も好きだろうし、
そうでなければそうでない。

自分はこのブログを初めて読んだときに
一目惚れというか一読惚れというかしてファンになっていたので、
本が出ると聞いた次の瞬間にはAmazonに飛んでいた。

その、初めて読んだときの記事がこちら。

On Off and Beyond: 子供の頃の勘違い

小学校に入学する際の視力診断は、「シルエットになった動物の名前を言う」というものだった。馬とかリスとか、そういったものがいろいろなサイズで黒く描いてある。が、しかし。「馬」のシルエットなのか、「シマウマ」のシルエットかわからない・・・・・聞くのも恥ずかしい・・・・と思った私は「わかりません」。「赤アリ」か「黒アリ」かわらかない、、、、「わかりません」。というわけで、全て「わかりません。」検査結果は
「仮性近視。殆ど見えていません。」

実際にはその頃から20歳を過ぎるまで2.0以上あったとか。

この人はとてつもなく優れた感性を持っているか、
とんでもない変人かのどっちかだと思う。

前者でありますように。

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2007年01月20日 15:05

# タイトルだけでなく... (禿頭帽子屋の独語妄言 side A)

タイトルが思いっ切りいただけないという点については、マスナガさんにまったく同意。(続きを読む)

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