「継続は力なり」のウソ

だいたい読み終えた本は
人にあげるか売っ払うかするのだが、
それでもずっと本棚を生き抜いている本がいくつかある。
その中の一つがこれだ。

常識の壁をこえて―こころのフレームを変えるマーケティング哲学

常識の壁をこえて
 ―こころのフレームを変えるマーケティング哲学

 ダン・S・ケネディ [著]
 金森重樹 [監修]
 池村千秋 [訳]



だいたい世に溢れた成功哲学は
似たようなことを言っているものが多い。
それらを取りあげて、
本当にそうかあ?
と言ってのけるのがこの本だ。
目次を見ても
・「ポジティブ思考」のウソ
・「継続は力なり」のウソ
・「お客様は神様です」のウソ
と、気になる章が並んでいる。
例えば、「継続は力なり」について書かれた章で
印象深いのがこのくだり。

私が以前、ゴルフの達人に「私はもっと素振りをしないとだめですね」と言うと、「いや、そのスイングをいくら繰り返し練習してもだめです」という答えが返ってきたことがある。

筆者は「継続は力なり」そのものを否定しているのではない。
力なり」な継続と
そうでない継続があると言っているのだ。
馬を速く走らせようと思えば
ただムチを入れればいいというものではない。
試行錯誤を繰り返し
よりよい結果が生まれる方法を見いだすのが先だろう。

 それにひきかえ、世の中のほとんどの人は、VTRのリプレイのような努力しかしない。ビデオをもう一度再生すれば、ついさっき四着で入線した馬が今度は先頭でゴールを駆け抜けるとでも思っているのか。

努力は報われる
というのは真実を孕んではいるが、
報われる努力と報われない努力があるというのも
また事実だ。
筆者は成功哲学を否定するどころか、
むしろそれらの有用性を誰よりも強く認識している。
その上で
成功哲学を、履き違えてませんか
と問いかけているわけだ。
1+1=2を1,000回やっても
計算上手にはならないし、
同じ漢字を10,000回書いても
漢字博士にはなれない。
ただ、すべき継続もロクにできていないので
そっちの方が遙かに大きな問題だとは思うが。

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16 Responses to “「継続は力なり」のウソ”

  • 2006/08/03 13:34

    今、校正を職業としていますが、
    かつて「校正通信教育講座」は挫折しました(^_^;)
    ただ、好きでいることは継続中です。
    ・・・力なのか?

  • 2006/08/03 17:05

    たくさんありんすよ。
    しかし、継続をあえて断ち切って、別の方向に行く勇気も必要ですね(^ー゜)b
    今続いているのは、ズバリ、ブログです! この継続により、人と繋がったり、思わぬ情報が舞い込んで来たり、発見したことを発信出来たり、イベントを起こしたり・・・ ますます可能性が増えました。
    この継続は間違っていないと思うのでどんどん突き進んで行こうと思います。
    きのぴーでしたヽ(´▽`)/

  • 2006/08/03 19:01

    確かに・・・。そういった、力になりそうにないことを続けていたことあります。。なにをするにもちゃんと目的意識を持った行動をしなければだめですね(^^;)
    ブログは本当に自分にプラスなので、僕もこれからもずっと継続します!

  • 2006/08/03 20:29

    何事もやり方次第ですよね!漢字練習にしたってうちのダンナはめちゃくちゃ漢字に弱い!!小学校で練習しなかった?と聞くと、「大」っていう字ならまず「一」をず~っと書いてって、その後「人」をひたすら足していくような裏技で書きよった!と自慢げに申しておりました。まったく実にならない無駄な努力です・・。そして彼はいまだに何かしら無駄な努力をよくしています。

  • 2006/08/03 21:22

    同じ事してたら結果はいっつも同じ。
    なんかそういう意味のフレーズを
    なんかの本で読みました。
    ここでばしーっと出典が言えたら
    かっこいいんだけど。

  • 2006/08/04 08:09

    > ちゃかりんさん
    「好きであり続ける」というのも継続でしょうね。
    そして見事それでお仕事をされているんだから
    力になってると思うんですが。

  • 2006/08/04 08:11

    > きのぴーさん
    私も、ブログを書くことの重要性を感じています。
    情報は、情報を発信する人の所に集まる
    というのは本当ですね。
    ブログでできたご縁がたくさんありますし。
    その辺、今度またゆっくりお話したいです。

  • 2006/08/04 08:13

    > iroenpitsuさん
    目的意識をもたずに努力すると、
    虚しいものになりがちですね。
    だいぶ意識が変わったものとお見受けします。
    ブログ、これからも楽しみにしてますよ。

  • 2006/08/04 08:15

    > 自営妻tuyumameさん
    ああ、でもその漢字練習わかります。
    どうやったら面倒な作業(実は作業ではないんですが)が楽になるかは常に考えてました。
    その結果、どうも怪しい漢字がたくさんあるんですが。

  • 2006/08/04 08:16

    > カエルさん
    ようこそ、『頭ん中』へ。しかも遠いところから。
    何か引用して、さらりと出典が言える人ってかっこいいですね。
    私もよくあります。
    「誰かの言葉でこういうのがあったんだけど…
     誰だっけ」と。

  • いくちょん

    2006/08/04 08:19

    『報われる努力と報われない努力』
    わかってるつもりでわかっていない事。
    そういうのを具体的に言葉にする作業って
    とても大切。
    そしてそうやして言葉に出来る人って
    尊敬してしまう。。
    その本読んでみたい~(>_<)

  • 2006/08/04 08:22

    > いくちょんさん
    読んでみてください。面白かったですよ。
    本を買うときは、このブログのリンクから
    アマゾンに行って買うと素晴らしいです。
    何が素晴らしいかというと、
    ちょっとマスナガのお小遣いになるところです。

  • 2006/08/04 17:46

    好きこそ物の上手なれ
    って言葉もありますよね。
    それってきっと、好きだからこそ
    ここをもう少しこういう感じで、とか
    こう出来たらきっと素敵だなーとか
    そういう事を考えながらずっとやり続ける=継続、で。
    だからこそその努力は報われたりするのかな?
    と思います。
    努力は報われることもあるって感じくらいで
    頑張れば全てが向上するわけではないと思うのですが
    頑張る事が、その50%の可能性へのスタート地点でもあるわけで・・・。
    だからこそ、力にするためには
    どういうものを継続していくかって見極めの部分も
    含まれての『努力』なのではないかなーと思いました。
    なんにせよ、飽き性の私には『好きだ』という熱意を継続していくのが一番難しいかも・・・(笑)

  • 2006/08/05 09:23

     継続がどのくらいというのも考え所ですね。今まで評価してもらった継続を言うと、両親に毎日ハガキを約45年出し続けたことと、個人新聞を14年188号まで出したことかなあ。

  • 2006/08/05 14:44

    > 傘さん
    どっかで聞いたような文句ですが、
    かけ算みたいなもんだと思います。
    継続する内容と、継続期間との。
    どっちかがゼロだったら、答えはゼロなんですね。

  • 2006/08/05 15:05

    > うるとらまんさん
    確かに、3日ではあまり「継続」とは呼びませんね。
    どこまでが気まぐれで、どこからが継続なんでしょうか。