ヒッチハイカーの話 – 連れ去られて穴を掘るの巻

先日出会ったヒッチハイカーから聞いた話 その1。
ヒッチハイクをしていると
いろんな人と出会う。
黒塗りの大型セダンに乗った
その筋の方に乗せてもらうこともよくあるようだ。
ある日、
やはりそういった方の車に乗せてもらった時のこと。
しばらく走った後、いきなり
お前、どうせヒマなんだろう。
と言われ、
山奥に連れて行かれた
山小屋に入れられ、
しばらく働け、と。
とにかく何かを掘る仕事らしかったが
何を掘るのかは最初聞かされていなかった。
これは辛い作業だ。
目的もわからぬまま、
ただただ穴を掘る。
何かとんでもないものを掘っているのでは、とか
自分の墓穴を掘らされているのでは、とか
いろいろ思ったらしい。
そりゃそうだ。
結局10日間で解放されたようだが、
それはそれは長い10日間だったことだろう。
実は、彼が掘っていたのは
ブラックシリカ。
太陽光を吸収して
遠赤外線を放射する鉱石で、
岩盤浴などによく使われるものだそうだ。
ちょうど今日
打ち合わせを兼ねて岩盤浴に行くことにしている。
大量の汗をかきながら、
彼のことを思い出すとしよう。

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5 Responses to “ヒッチハイカーの話 – 連れ去られて穴を掘るの巻”

  • 2006/07/20 17:32

    10日間も辛抱できるところが すごいですよね、そのヒッチハイカー(さん)。
    ところで、その10日間のお給料は 出たんですかね・・?
    「働け」ですからね。賃金・・・。
    いくらなんでも お食事は出たのでしょうが・・
    どのような環境だったのかが ものすごく気になります。

  • 2006/07/20 17:53

    すごーい!
    デンジャラスな人生歩んでますね。その人。
    ヒッチハイカーさんを乗せてみたいとは思えど
    中々見かけない今日この頃。
    一度だけ見かけたが、5人乗りの車にすでに5人乗った状態だったからスペースが足りず
    泣く泣く諦めた経験ならあり。
    どこかにいないかなーヒッチハイカーさん!

  • 2006/07/20 19:10

    > くみさん
    「辛抱できる」というか、
    辛抱せざるを得なかったんじゃないでしょうか。
    どんな環境だったのかは不明です。残念ながら。

  • 2006/07/20 19:11

    > 傘さん
    誰でも彼でも乗せりゃいいというもんでもないので
    一応気をつけてくださいね。
    高速のインター手前あたりで
    長距離狙いのヒッチハイカーをたまにみます。

  • 2006/07/28 09:02

    ヒッチハイカーの話 – おばあちゃんに命を助けられるの巻

    以前書いたヒッチハイカーの話の続き。 「一番思い出深いことは何ですか。」 と聞い…