広島弁だからできること

知人と街を歩いていて、
新しい建物を発見した。
こんなのができているのか
という発言をした直後、
まだ建設中であることに気づいたので
言い直してみた。
こんなのができているのか
このような言い方をすると、
建設が完了していても
現在進行中でも
同じ表現になる。
ところがこの発言は
広島弁で行ったので、
両者を明確に区別することができるのだ。
建物が既にできあがっているなら、
「こんなんができるんか」
まだ建てられている途中なら、
「こんなんができるんか」
しとる」は完了形。
しよる」は進行形。
日本語のうち、
この2つの「している」を区別できる表現は
他にあまりないのではないだろうか。
広島弁、
実に便利な言葉である。

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One Response to “広島弁だからできること”

  • noanoa

    2010/03/24 08:22

    古いエントリにおじゃまします。
    私、生まれも育ちも福岡は北九州市ですが、
    「しとる」と「しよる」こちらでも同じですよ。
    「こんなんができとう」と「こんなんができよう」とも言いますが。