血の話ばかりするのもいかがなものかとは思うが

自分の血液型を知りたくない
という話と
献血は楽しい
という話をすると、
必ず次に来るのがこの質問だ。
献血したら
 血液型がわかってしまうのでは?

もっともな疑問だ。
しかしこの疑問は
献血の係の人(何と呼んだらいいのかは知らない)
いかに柔軟な対応力を持っているか
を知れば
消えてなくなるだろう。
献血に行く。
血液型を知りたくないんですが、
 知らないで済むようにやってもらえますか

と言うと、
係の人は別段戸惑った様子もなく
できるだけのことはしてみます
と答えてくれる。
今までで一番感動したのが、
メモをつけてくれた時だ。
最初に献血が可能かどうかのテストがある。
ちょっとだけ採血して、
血液の比重だか何だかを調べるやつだ。
そこで、血液型もわかる。
この時
献血シート(と勝手に呼んでいる)に
血液型を表すシールが貼られるのだが、
その係の人は
そのシールをメモ用紙で覆い、
さらにボールペンを取り出して
血液型を知りたくないそうです。
 配慮してさしあげてください。

と書いてくれた。
次のステップである
本採血の係の人に向けた
配慮要請のメッセージだ。
本採血の係の人は
そのメモを見て
ふんふんとうなずき、
献血シートのシール添付部分がこちらに見えないよう
最後の最後まで気を配りながら血を抜いてくれた。
どうだろう、この柔軟なサービス。
勝手なイメージだが、
リッツカールトンクラスだ。
サービスの極意を
献血の係の人に見つけたような気がする。

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